野本のブロックにもジョルト・バログなど強豪がひしめく。
「世界大会はみんな強いですから、初戦から集中しないといけません。お互いが勝ち上がれば四回戦で塚本選手と闘うことになりますが、自分の使命はまずそこまで勝ち上がることだと思っています」
最近は下段の威力を高めるため、体の背面の筋力強化に努めてきた野本。そのトレーニングで得た自信と“気負いすぎない”という精神面の調整も意識したことで、主将として出場した2年前のワールドカップの時よりもはるかにコンディションはいいという。
「責任は感じていますが、今までとは感覚が少し違う。平常心でいけそうな気がします」
18歳で女子代表となった篠原葉子も「外国人選手には何としても勝たないといけない」と、初出場とは思えないほど強気の姿勢で決戦の日を待つ。「野本先輩のように下段を効かせて勝つのが理想」という重量級の新星は今大会で一気にブレイクするかもしれない。
大会当日、ケガなどのハプニングがなければ、今回も四国勢がキーマンとなる可能性は高そうだ。 |